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ちとせ行進曲


第1話 〜エンジェル隊に異動をするツインスター隊のちとせ〜 
主人公…ちとせ
メインキャラクター…ミルフィーユ・ランファ・ミント・フォルテ・ヴァニラ・ノーマッド
その他の登場キャラクター…ウォルコット中佐・メアリー少佐・ココモ・マリブ他多数
オリジナルキャラクター…あり(複数)
メディア設定…アニメ
ジャンル…長編・コメディ(何でもあり)

ここはアニメでお馴染みのエンジェル基地で代表的な施設の1つであるツインスタールームでは純和風の大和撫子美少女がいた。
「私の名前は烏丸 ちとせ。」
ちとせはまず自己紹介から始めた。
「私はギャラクシーツインスター隊所属」
次にちとせは自分の所属する部隊名を自分に言い聞かせた。
「でも今私が考えていることは…」
ちとせはエンジェル隊に入る前元気に遊んでいる彼女達の姿を見てエンジェル隊のみなさんとお友達になりたいと思ったのである。そして、今日はエンジェル隊に異動宣言を決意した時のメアリー少佐がツインスタールームにやって来た。
「メアリー少佐」
「なんでしょう。」
「私はエンジェル隊に異動をしたいです。」
その後ちとせとメアリー少佐はエンジェル隊に異動をするための手続きを始めて明日からはエンジェル隊に異動することになった。

翌日ちとせはエンジェル隊に異動をすることになった日である。
「エーというわけでちとせさんはエンジェル隊に異動をさせた方がふさわしいというか…ちとせさんの目的のためなら手段を選ばない行動力と執念があるから『エンジェル隊に異動をしたい』と宣言をして異動になりました。
ウォルコット中佐はちとせがエンジェル隊に異動をした理由を淡々と喋りウォルコット中佐の横にちとせは立っていた。
「よろしくお願いします。」
ちとせは深々と頭を下げて軽くあいさつをした。そして、頭を上げてミルフィーユ達を見渡した時の無視している様子ではなかった。
「まぁこんな所からな…」
その後ちとせはどうやってエンジェル隊のみなさんとお友達になろうか考え始めた。

ちとせがエンジェル隊に異動をした日の午後1時30分ちとせは街に出ていた。
「フォルテさんは『人に好かれるためにはそれなりの努力が必要』と言ってましたがそんなの絶対的なウソに決まっていますわ。だいたいミルフィーユさん達は何の努力もなしに仲良くなっているに違いありませんもの。」
ちとせは努力なしでもミルフィーユ達と友達になれると思い込みながら街を歩いているとスポーツのチラシを誰かからもらったのである。
「もしかしてスポーツをやれば私はミルフィーユさん達とお友達になれるかも…」
ちとせの考え方は前向きになりちとせはスポーツを始めることにしたが…
「そう言えば私はスポーツ用品を何も持っていないわ。」
ちとせはスポーツ用品を何も持っていないことに気づいたがミルフィーユ達と友達になるためなら手段を選ぶことがなくスポーツ用品店に入った。
「いらっしゃいませ。」
ちとせがスポーツ用品店の中に入った時スポーツ用品店の男性店員から元気のある声がしてその後ちとせは何を買うか考え始めた。

同じ頃ミルフィーユ達はちとせを捜していた。
「ハァーちとせさんの手がかりになる物が見当たりませんね。」
ミルフィーユはため息をつきちとせの手がかりとなる物が何もないことを主張した。
「まったく異動初日からどこ行ったのよ。」
ランファはいらだちながらちとせがどこに行ったかを主張した。
「置き手紙などもありませんでしたわ。」
ミントはちとせの部屋をくまなく捜してもこの結果に至ることを正直に主張した。
「本気で良い迷惑ですよね。少しはヴァニラさんを見習って欲しいものです。」
ノーマッドは自分が崇拝しているヴァニラを「見習って欲しいもの」とつぶやいた。
「おまけにクロノクリスタルはオフになっているからな。」
フォルテはクロノクリスタルがオフになっていることも主張すると30分間沈黙が続いたがミルフィーユが沈黙を破った。
「じゃあみなさんで街に出かけてみませんか。」
「おっ、いいね。そこならちとせがいるかも知れない。」
ミルフィーユが街に出ようという提案するとフォルテがそこにちとせがいるかも知れないと言うとランファ・ミント・ヴァニラ・ノーマッドは賛成をした。
「じゃあ手分けしてちとせを捜すわよ。」
ランファが手分けしてちとせを捜すことになると各人探す場所が決まった。

その頃ちとせはすべてのスポーツ用品を見回ったがこれにしようという気持ちではなかった。
「ハァーミルフィーユさん達とお友達になるならどのスポーツをやるのが良いかな…」
ちとせがため息をついた後ため息混じりにちとせがどのスポーツにしようかつぶやいていると誰かがちとせの制服の裾を引っ張っていた。
「ン?誰かしら…」
ちとせは誰かがちとせの制服の裾を引っ張っていることに気づいて下を見回すと6,7歳くらいの少年がちとせの制服の裾を引っ張っていたようだ。
「ねぇ、お姉ちゃんはどのスポーツがやりたいの」
少年はちとせにどのスポーツがやりたいか質問をした。
「どのスポーツがやりたいか考えていますわ。」
「じゃあボクと野球しようよ。」
少年が「野球しようよ」と言った直後にちとせはあっさりと賛成をしたが…
「あっ、そうだお姉ちゃんがお金を払ってね。」
「チッ、なんで私が子供の分まで払わないといけないのよ。」
少年の主張によりちとせは舌打ちをして自分に少年も分まで払わないといけないことに不満を言い聞かせながらもちとせがバットとグローブとボールを買うことになった。

同じ頃ミルフィーユ達は街のどこかに集まった。
「ちとせさんどこに行っちゃんたんでしょう。」
ミルフィーユは心配そうな声で主張した。
「入院をしている様子はありませんでしたわ。」
ミントはどこの病院にも「(烏丸 ちとせが)入院しています。」の声がなかったことを主張した。
「どこにも…」
ヴァニラはその一言でどこにもいないことを主張した。
「いませんでしたよ。影も形も見当たらなかった。」
ノーマッドは正直な答えをハッキリと主張した。
「クソーちとせの奴どこに行ったんだよ…」
フォルテはいらだちながらぼやいた。
「もしかして意外なことをやり始めたりするかも…」
「意外なことって…」
ミルフィーユはランファが言った意外なことの意味を知りたいので質問をした。
「例えばスポーツとか…」
ランファがスポーツならあり得るかも知れないと主張するとミルフィーユ達は街のスポーツ公園に向かって行った。

その頃ちとせとあの少年はミルフィーユ達が向かっている街のスポーツ公園でキャッチボールをしていた。
「あの…まだやるんですか。」
「うん。ちとせお姉ちゃんがボールに馴染めるようになるまで…」
少年は野球の基本はキャッチボールということを知っており基本を疎かにしては応用が出来るわけがないというため何回もキャッチボールをしていた時のことだった。
「ちとせ〜!」
ランファに声をかけられた時ちとせは走りながら駆け寄って来るランファ達に目を向けた。
「ランファさん…それにみなさんお揃いで…」
「もうみんな心配したんだからね…」
「でもちとせさんが無事で良かったです。」
ランファは「心配したんだ」と主張するとミルフィーユはホッと一安心して主張した。
「あの…ちとせお姉ちゃん…」
少年は寂しそうな声で主張した。
「ごめんなさい。私はこれからお仕事だから…でも明日もキャッチボールをやりましょう。」
「うん。」
ちとせの言葉に少年はうなずきちとせ達はスポーツ公園をあとにした。
「そう言えばアンタ…あの男の子の名前聞かなかったの?」
「アッ、すっかり聞くことを忘れてました。」
ランファの質問にちとせは正直に主張したがいつかあの少年の名前がわかる時があるだろうとちとせは信じながらちとせがエンジェル隊に異動をした日の初日は終わった。



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