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 第一章       悩める天使たち







『シャー』短い音と共にタクトと、スターエンジェル隊がブリッジに入ってきた。

「戦況はどうなっているんだ、レスター。」

「ああ、あまり良いとはいえんな。今のところ落とされるのだけは免れているようだ。」

「エンジェル隊発進します!!

「了解。GA001Sフォーチュンスター発進許可。幸運を。」

「ほかのエンジェル隊も各自発進してくれ。」

『了解。』

「出るよ!!

「あたしも行くわ!!

「GA002S及びGA004S発進許可。幸運を。」

「タクトさん行きますわ。」

「ああ、頑張ってくれ。」

「危ない時は助けてくださるんでしょう。」

「ああ、身一つでも助けに行く。」

「出ますわ。」

「私も出られます。」

「わたしも・・・です。」

「了解。各機、発進。その後散開!!敵を掃討する。」

『了解』

「イタッ。」

「どうした、ミルフィー?

「いえ、頭が急に・・・。」

「私も・・・ですわ。」

「ミントも?

「ミント、ミルフィーはしばらく現状待機。フォルテ、聞こえるか。各機に通達。四機で掃討にあたってくれ。」

「了解したよ。」

「聞いたね、みんな?」

「ええ、まあミルフィー達がいなくともこっちは余裕なんだけど・・・乙女の怒り思い知れ。クロスクロー!!

「こいつで、落ちな。眉間に風穴!!ストライクバニッシャー!!

「平和・・・乱すものに・・・神の鉄槌を・・・テロスウィング。」

「ヴァニラ先輩の言うとおりです。平和を脅かすものに裁きを!フェイタルアロー!!

シュッシュパアァァァン ズガガガガガーンッ キンッ ドシュドスススス

「敵艦全滅を確認。」

「よし、みんなごく・・・。」

ファンファンファンファンファン

「敵、本艦の後方6時方面に敵の大軍団が。」

「もっと具体的な数字をだせ。」

「了解。駆逐艦782 軽巡洋艦345 重巡洋艦187 高速戦艦97 起動戦艦67空母45大編隊です。」

アルモの悲鳴とも思える声が発せられる。

「出ますわ。」        

「やれるのかミント?」

「大丈夫です。私を信用してくださいませ。」

「ああ・・・ミルフィーは・・・まだ無理か・・・しかたが無い、スターエンジェル隊に初仕事だ。全機発進しミント中佐と共に敵殲滅に向かってくれ。」

「了解ですわ。」

『了解。』

「エンジェル隊も、至急帰投し、補給その後敵殲滅に向かってくれ。」

『了解。』

「そこですわね、行きますわよ。フライヤーサーカス!!

ヒュンヒュヒュン シャーーーーーーッ

ズガガガガガーーーーーーーンッ

「敵残存勢力およそ3分の2です。」

「ミント、もう十分だ。帰還してくれ。」

「了解ですわ。」

「レスター、後は頼む。」

「ああ。・・・スターエンジェル隊、攻撃を開始してくれ。」

『了解。』

「早く、早く沈んで〜。」シーラの力が、最大に達した時本流は嵐となって荒れ狂う。

ビューーーーーーーーッ

スガーーーーンッ

敵残存数3分の一です。

「次はあたしね。・・・行って!!

ボンッ。

ズッッゴーーーン

巨大な何かが敵密集部にあたった。

「・・・ファントムイリュージョン・・・。」影の魔術。 影を用いて悪を討つ

「お姉ちゃん直伝、アンカークローH!!」ハイパーなアンカークローが飛ぶ。

「いけえっ、トリプルバースト!!」三つの砲門が一秒間に3000発の弾を同時に打ち出す。

「フェアリーウィスプです。」精霊の囁きにより敵の戦意喪失降伏させることを可能にした技。

「オペレーター、戦果の報告をしてくれ。」

「敵8分の一が下ってきました。他は全滅です。」

「レスター、自艦の損傷はどうなった!?!?!?

「見ての通りだ。それより、お前・・・奥様についていなくていいのか?」何故か少しニヤニヤしながらいうレスター。

サーーーー

タクトの血の気が引いていく音

ザッ

「報告。エンジェル隊総員帰還しました。」

「同じく、Sエンジェル隊戻りました。」

「みんな、ご苦労だった。各自、休養を取ってくれ。」

「ミント、大丈夫か?」ボソッ

「ええ、お・か・げ・さまで。」

「ええと、怒ってる?

「いいえ、私怒ってなんかいませんわ。(ただの戯れですの。)ただ、頭痛と同時に何かの声が聞こえたんですの。」

「声?

「ええ、何か得体の知れない・・・こう言っておりました。」

シャトヤーン・・・・

白き月・・・

恨み・・・

破壊・・・

混沌・・・

調停者・・・

滅するもの・・・

来る・・・

「まあ、考えても分からないし俺達も部屋に戻ろう。」

「承知いたしましたわ。」

コツコツコツコツ

ザーッ

「なあ、ミント。」

「なんですの?」

「前からおもってたんだけど・・・なんで、俺にまで敬語を使うんだい?

「あら、いけませんか。」

「俺達軍人とは言え、白き月の直轄なんだから、敬語でなくとも・・。」

「そうですか?こちらの方が私は話しやすいんですの。」

「じゃあ、二人の時はせめて、タクトってよんでくれ。私生活までタクトさんじゃ、公私混同だぜ。」

「わかりましたは、タクト♪そのかわり、あなたも任務のときに階級を呼ぶの止めてくださいね☆」

「いや・・・任務の時は・・・わかったよ。」

「それじゃあ、遅いしそろそろ寝よう。」

「はい。」

プチッ

『ピッ』

「ルフト宰相。」

「おお、タクトか。どうした?」

「今日、未明戦闘がありました。アノ謎の艦隊です。その戦闘の前にミントが不信な声を聞いたというんです。」

「なんじゃと。それで、なんと・・・。」

『シャトヤーン神、バルドル神とともに、

エデンの園にてその目覚めし時を待つ

白き月を守りし者達に祝福あたえながら

彼女に恨み持ちし悪神ヴァイスせまり

破壊を撒き散らし

混沌の世呼び寄せんと欲し

調停者とならんことを願うもの現る

滅するもの再び我らの前に発現し

今一度、われらを滅ぼしに来たる

その名を、粛清者、断罪者、代行者。

そしてそれらを統べし闇の王。

その名を、ロキ・ラスターグ。

彼の者倒すことあたわず。

ただグレイプニルにて封ずるのみ。

そして、世は黄昏に還る。』

「白き月じゃと!?!?!?!?シャトヤーンじゃと!!?!?!?!?まさか・・・。」

「宰相、このことをシヴァ陛下ならびに白き月にいらっしゃるシャトヤーン様に伝えてください。それとそちらも、警戒してください。」

「うむ。ではな、タクト。」

プチッ。

うってかわって、ここはエルシオール内の喫茶店。

「ミールフィー、あんたどうしたの?

「うん。なんかね、変な声が聞こえてきたの。」

「ミルフィー、あんた寝ぼけてたんじゃないの?」

「眠気・・・およそ感知されず。」

「おかしいね〜。明日司令官殿に報告してみるか。そういや、蘭花とヴァニラ。その子らを紹介してくれよ。」

「こっちは、あたしの二人目の妹。桜華よ。」

「・・・シャルと、ユリコです。同じエルダート出身で、シスターバレルのところに一緒にいたのですが・・・学科が違う為途中からあまり会わなくなってしまって・・・。」

「そうかい、。あたしが、エンジェル隊のリーダーフォルテさ。この子がヴァニラ。こっちのピンクの髪の子がミルフィーユ。その子が、蘭花。んで、そっちの子がちとせ。それと、もう一人ミントって子がいるんだけどねえ。それじゃ、よろしくね。」

『はい、お願いします。』

そして、他の新隊員の様子はというと・・・

「先輩達かっこいいな〜。いつかあたしも・・・。」

『シーラには負けたくない。』人間関係は円満に・・・

「やっとココまで来たんだ最後まで・・・。」

なにやらたくらんでいる様子。やはり今回の鍵とまでは行かないまでも柄の部分ぐらいには担っているのか!?!?!?!?

第二章へ続く

レイ & 蘭花

   の

あとがき

いや〜、第一章終わったよ〜。

新紋章機の能力を自分の文才の無さのせいで、出し切れなかったことを深くお詫び申し上げます。

「そうよ、でもあたしの妹を出すなんてところはいいわね。」

次こそは、まともな戦闘シーンの描写をできるよう、精進しますゆえ今後もごひいきにお願いします。

「お願いしま〜ス。」

遠くのほうで「おねえちゃ〜ん、もう、どこいったの〜?」

「あ、よんでる〜、じゃ今日はここまでね。」

では、また第二章で会いましょう。

『さよ〜なら〜。』