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〜ギャラクシーガーディアンズ〜




序章

『プロローグ』



エオニアの叛乱も終わり、シヴァ皇子達は、
エルシオールに乗って、とある惑星に来ていた。
そんなときに、大変な事件が起きてしまったのだ…。
― 事件が起きる数分前―
新たなるメンバー「烏丸 ちとせ」を含めたエンジェル隊は、
エルシオール内のティーラウンジで休んでいた。

ヴァニラ:「ふぅ…。」
ちとせ:「あっ、先輩方、ここにいらっしゃったのですか。」
ヴァニラとちとせは、他の4人がいるティーラウンジに入ってきた。
入ってきたのに気付いた4人が、それぞれ声をかける。
ミルフィーユ:「あっ、お疲れ様。ヴァニラ、ちとせ。」
ミント:「さぁ、お茶でもいかがですか?疲れがとれますわよ。」
フォルテ:「まったく、ちとせは物好きだねぇ。ヴァニラの仕事を手伝うなんて。」
蘭花:「本当よ。アタシらだったら、5分とももたないわ。」
ちとせ:「いえ、心配しないで結構です。好きでやっているのですから。」
その時突然、サイレン音が鳴った。
タクト:「エンジェル隊!聞こえるか?ただちに司令官室に来てくれ。」
と、艦内にアナウンス。
ミント:「あら、何なのでしょう?わざわざ放送で呼び出すなんて。」
フォルテ:「まぁ、そんなことは行ってみればわかるさ。さぁ、行くよ。」
フォルテは、他のメンバーを促す。
エンジェル隊の6人は、急いで司令官室に向かった。

フォルテが代表し、ドアの前に立つと、自動的にスライドした。
フォルテ:「失礼するよ。」
タクト:「あぁ、入ってくれ。」
タクトにそう言われ、6人が司令官室に入ってみると、タクト,レスターの他に、
普段見慣れない女性がいた。

その見慣れない女性に、疑問を抱いたミルフィーユが小声で、隣りの蘭花に
ミルフィーユ:「あれ?蘭花。あの人って…。」
蘭花:「なに、忘れたの?シヴァ皇子の侍女さんじゃない。」
ミルフィーユ:「あっ、そっか。」

フォルテ:「で、タクト。あたしらエンジェル隊に、何の用だい?」
タクトに呼び出したわけを聞く。
それを聞いたタクトは、レスターの耳元でヒソヒソと喋り始めた。
タクト:「なぁ、レスター。これって、本当に言っていいのかなぁ?」
レスター:「バカか、お前は。エンジェル隊にしか、この事件は解決できないんだ。」
タクト:「わかってるよ。でも、シヴァ皇子が誘拐されたなんて、
とてもじゃないけど言えないよ。」
ミント:「えっ!!シヴァ皇子が誘拐されたですって!?」
突然ミントが大声を上げた。
エンジェル隊(ミント除く):「えっ!シヴァ皇子が誘拐された!?」
それを聞いた残りのメンバーが驚く。
フォルテ:「おい!シヴァ皇子が誘拐されたって、どういう事だい!?」
タクト:「あっ!もしかして、ミント…聞こえてた?」
ミント:「えぇ。悪いとは思いましたが、偶々近くにいたので、聞こえてきたのですわ。
でも、シヴァ皇子が誘拐されたって、本当ですの?」
タクト:「あぁ。本当だ。詳しくは、侍女さんから。」
タクトはそう言うと、侍女の方を見る。
エンジェル隊も、それにつられるようにして、侍女を見た。
侍女:「はい、実は―――――――。」
侍女は、シヴァ皇子が誘拐された時の事を、詳しく話した。
フォルテ:「大体事情はつかめたよ。だからあたしらに、シヴァ皇子を助けに
行け、と。タクト、そうあたしらに命令したいんだろ?」
タクト:「あぁ、そういうことだ。行ってくれるね?エンジェル隊。」
エンジェル隊(ミルフィーユ):「了解です!」
                (蘭花):「了解!」
                (ミント):「了解ですわ。」
                (ヴァニラ):「…了解…。」
                (ちとせ):「了解しました。」
                (フォルテ):「了解!エンジェル隊!出動します!」
エンジェル隊たちは、格納庫に走っていった。
紋章機に乗ってシヴァ皇子を助ける為に…。
6人の天使は、宇宙(おおぞら)に羽ばたいていった。
タクト:「頼んだぞ。エンジェル隊。」
タクトは天使達に、そう願った…。


つづく

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